机の奥の日記帳
日記は日記ですが、気分しだいで絵を載せたり小説書いたりしたいと思います。
NIGHTMARE〜夢に終わりを告げる仮面〜
第15話、川をくだって

 クローブの町まで相当時間がかかることは全員承知していた。
 しかし彼らはレリスを想い、時間も手段も拒まなかった。
 まず彼らがたどり着いたのは、クエイトの出身地、ティレクスだった。

クエイト:ははは、旅立ってからもう帰ってくるとはね。
クロル:あくまでも通過だよ。でも、せっかくだからここで少し支度をしようよ。
シャワ:そうね。この先は長いから、食料や武器は多めに買い占めましょう。
ライカ:それじゃあとりあえずここでみんなバラバラにわかれて、旅支度を揃えましょう。

 そして6人はそれぞれ単独で行動することになった。
 クエイトが城の前を通りかかったときだった。

兵士:おお、これはこれは、クエイト王子!
クエイト:やあ、早速戻ってきちまったよ。
兵士:光栄です!これからどちらまで?
クエイト:クローブの町まで。
兵士:く・・・、クローブの町でございますか!?あそこは最近山賊に狙われているとか・・・。
クエイト:どうしても助けなければならない人物がいるんだ。しかも、できるだけ早く向こうへ着かなければ・・・!
兵士:しかし・・・、あそこまで歩いて行くには・・・、約2日はかかるでしょう。
クエイト:とにかく・・・、急がなければならない。何かいい案は無いだろうか?
兵士:・・・一つだけ・・・、あるのですが、これはやや危険・・・。
クエイト:今は手段を選べないんだ。教えてくれ。
兵士:わかりました。それでは説明します。

 クエイトは兵士から、早めに道を進む方法を教えてもらった。
 そして、集合の時間。

ライカ:みんな集まったわね。
フエル:グローブの町へは約2日はかかるんですよね・・・。
ライカ:そうよ。とにかく急がないと・・・。レリスがそれまで持ちこたえてくれれば・・・。
クロル:よし、行くぞ!
クエイト:ああ、ところでみんな、こっちに来てくれないか?
クロル:?

 クエイトは5人をある場所へ誘導した。
 6人が着いた場所は、城の間を流れる川だった。

クロル:あれ?イカダがある。
シャワ:クエイト、もしかして・・・。
クエイト:そうだよ。このイカダで一気に川を下るんだ。そうすれば歩く必要は無いし、少し早く進めるかも知れない。
手抜きじゃありません。わかりやすくしただけです。

ラカン:だが、確かこの川は一定の時間になると、ダムの崩壊で流れが激しくなるんじゃないか?
シャワ:あ、あの流れ・・・。
クエイト:今までの経験からして、ダムの崩壊は5時間に一度。兵士に聞いてみたところ、先ほどダムが崩壊して流れたらしい。当分は来ないはずだ。
ラカン:じゃ、安心して下っていけるな!
フエル:その水流って・・・、すごい威力なんですか・・・?
シャワ:結構すごかったわよ・・・。
フエル:びくびく・・・。
クロル:よぉし、行くぞぉ!

 6人はイカダに乗って、川を下り始めた。川の流れはやや急だが、その分先へ進む時間をかなり短縮できる。
 あとはこのまま順調に下ってルモービルを通過し、トーノに着いてからブナの森を抜け、目的地のクローブの町を目指すだけだ。
 だが、そう簡単にいくはずはなかった・・・。

 ある程度川を下り、遠くにうっすらとルモービルの町が見えてきた。

クロル:あれがルモービルの町かぁ・・・。
シャワ:ようやくここまで来たわね。このまま一気に下りましょう!

 二人が少し陽気になっていたその時だった。

フエル:あの・・・、さっきから気になっていたのですが・・・、川の流れるスピード・・・、早くなっていませんか?
クエイト:俺も気になってた・・・。しかも・・・、どんどん強くなっていく!
ライカ:まさか、ダムの崩壊!?でも・・・、まだ当分崩壊しないんじゃ・・・?
クエイト:崩壊していたらこんなイカダ、こっぱみじんだ。だとしたら・・・、一体なんなんだ?
クロル:よし、僕が後ろに飛んでいって様子を見てくる!
シャワ:クロル、気をつけて!

 クロルは今まで流れてきた道を見に行った。

ラカン:なあ・・・、あんまりこんなことは言うべきじゃないとは思うんだけどさぁ・・・。
フエル:?
ラカン:あいつ飛べるんなら、真っ先にクローブの町に行けるんじゃないか?天馬のお嬢さんもさ・・・。
シャワ:え・・・?
フエル:・・・・・・そうも・・・いかないんです。
ラカン:どうしてだ?
フエル:本当はクロル君、無理して飛んじゃいけないんです・・・。クロル君は・・・。
クロル:た、た、大変だよ!!
ライカ:あ、相変わらず早いわね・・・。で、どうだったの!?
クロル:巨大なピラニアが・・・、川を下ってきています!!
クエイト:ピ、ピラニア!?
ラカン:あ・・・!あれだ!!

 ラカンが指さした方向には、確かに巨大なピラニアがものすごい勢いで泳いでくる。

フエル:ど、どうしましょ!どうしましょ!
ライカ:慌ててる暇は無いわ!叩きつぶすわよ!
クロル:とりゃああああ!!

 6人で一斉にピラニアを攻撃した。一斉攻撃にピラニアはひるんだが、最後の力を振り絞って津波を引き起こした!

クロル:うわああ!!

 イカダはバラバラになり、6人は川へ身を投げ出された。
 6人が流されていった後、巨大ピラニアは力尽きた。
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